結婚して夫婦一緒に年齢を重ねていくと、多くの場合夫もしくは妻のどちらかが先に介護を必要とする時が来ます。
認知症を患ったり、日常生活を今まで通り過ごすことが難しくなったり、高齢になると1人ではこなせない作業が増えてくるのです。
高齢の夫婦のどちらかがもう片方を介護するというような高齢者同士で介護を行う状況を、日本では「老老介護」と呼んでいます。
夫婦に限らず、親子や兄弟間においても老老介護に悩まされている人々は年々増え続けています。
老老介護の問題に悩まされる人が増えている原因としては、日本人の平均寿命が延びていること、子供を産む年齢が遅くなっていること、介護に関連した救済制度やサービスの認知度が低いことなどが挙げられるでしょう。
今の日本では、体力があり元気に働くことができる若者よりも、高齢者の人数の方が圧倒的に多いです。
子供が親の介護を担う世帯が多いですが、何らかの理由で子供を産んでいない世帯の場合夫婦のどちらかがもう片方の介護を担うという役割を与えられてしまいます。
独身者が介護を必要とした場合、自分よりもほんの少しだけ若い兄弟に介護を頼むこともあります。
5歳差の兄弟だったとしても、90歳の介護を80歳の高齢者が担うことになります。
高齢になり介護が必要となってから介護問題について考えるのでは遅いため、介護をお願いできる存在がいない場合には、日頃から家族や頼れる周囲の人に今後について相談しておく必要があります。
自分が元気なうちから、入居したいと思える介護施設を探しておくのもおすすめです。